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豊根村で活動する実践者や実践者OBを訪問しました

アントレワーク実践者たちが、同期の実践者や実践者OB、地域で活動する先輩事業者を訪問して交流や認識を深める現地訪問を、今年度も実施します。

この活動の本年度1回目として、6月28日(水)に豊根村を訪問しました。

今年度、豊根村では、村松久暢さんがアントレワーク実践者として活動しています。彼の拠点であるキャンプ場の訪問をメインに、OBとの交流を楽しみました。

①道の駅 グリーンポート宮嶋に集合

②ドイツパン「ベッケライミンデン」・「民泊みんでん」

最初の訪問先はドイツパンの店「ベッケライミンデン」です。

「ベッケライミンデン」では、ドイツパンの製造・販売をしており、決して便利とは言えない立地ながら、遠方からはるばる山口さんのパンを買いにくる方が絶えない人気店です。

このような人気店を山里につくり上げた移住及び起業の大先輩ということで、店舗と隣接する民泊施設を外から見学させていただきました。

 

③2023年度実践者 村松久暢さん拠点「夜空と星のキャンプ場」オートフリーサイト

④秘密の滝

次は、ベッケライミンデンさんから程近い場所にある、村松さんが運営する「夜空と星のキャンプ場」のオートフリーサイトに訪問しました。7組までのキャンプが可能という広々としたサイトです。

国道151号線沿いの保育園跡地に開設されたサイトは、簡易トイレと水場が設置されているシンプルなものですが、それ故に、利用料金を抑えられるため、ソロキャンプ利用者には好評だということです。

村松さん自身も感激したという美しい星空を長めながら、直火で焚き火も行うことができます。国道を挟んでオートフリーサイトの前に建つ小屋では、カブトムシ販売の計画も進行中とのことです。

国道を渡ればすぐ目の前が大入川。村松さんが「秘密の滝」と呼ぶ、癒されスポットにも案内してもらいました。

 

⑤2023年度実践者 村松久暢さん拠点

「夜空と星のキャンプ場」貸し切りサイト、管理棟、ライブ部屋

次は、貸切サイト及び管理課を訪問しました。上記写真は1組限定の貸切サイトで、すぐ横には清流が流れています。

そのすぐ下の写真は「夜空と星のキャンプ場」の管理棟で、村松さんの祖父母が住んでいた古民家を改装した施設です。

管理棟の内部には、音響設備が整ったライブ部屋も。実は、村松さんは最近まで名古屋でライブハウスを経営されていました。村松さん自身も、シンガーソングライターとして活動しているとのことです。

「夜空と星のキャンプ場」

住  所:愛知県北設楽郡豊根村上黒川字西宇連14番地の1

定 休 日:なし ※冬季休業(1〜2月)

電話番号:090-9932-6215

 

⑥管理棟前の庭で昼食(2022年度実践者、小早川武史さんと竹本あゆみさんも合流)

昼食は管理棟の前の庭で、みんなで焼きそばを作ったり、採れたて野菜を焼いたり、互いに自己紹介したりしながら、交流を深めました。

昼食会には、豊根村を拠点に活動している、昨年度実践者の小早川武史さん(豊学研)と竹本あゆみさん(Takemoto bake shop)も合流。

小早川さんには養殖したアマゴの塩焼きを、竹本さんには豊根村産のニンニクを使ったアヒージョを差し入れていただきました。

その後、竹本さんから自己紹介をしていただきました。豊根村に移住し、猟師や農業をするかたわら、地産のジビエや農作物を利用した調理パン、焼き菓子、ジャムなどを製造販売している竹本さん。近い将来、カフェを開業予定とのことです。

 

⑦2023年度実践者 小早川さん拠点「豊学研(チョウザメ&アマゴの養殖場)」

次は、小早川さんの養殖場へ。ここでは、チョウザメの稚魚から5年目になる成魚とアマゴが養殖されています。

小早川さんは、チョウザメの雄の切り身やアマゴの販売を通し、安心安全で高い養殖技術の習得と確立に努め、豊根村の水産業持続のため、養殖技術の継承を担っていくことを目指して活動されています。

 

⑧茶臼山高原(2020年度なりわい実践者・青山香織さん合流)⇒解散

視察ツアーの最後は茶臼山高原へ。茶臼山高原でのイベントでキッチンカーを出店する機会も多い「blue kitchen」のオーナーで、実践者OBの青山香織さんにも合流していただき、交流しました。

青山さんの事業では、豊根村をはじめとした三河の山里のおいしい野菜や食材を使ったスープ他を販売しています。事業を通して、都市部には三河の山里の魅力を伝え、地域の高齢者には自宅まで温かいスープを届けることで見守りの役目も担い、三河の山里に関わる人たちを笑顔でつなぎたいと考えて活動されています。

 

茶臼山高原の麓に広がる豊根村と言えども、梅雨の晴れ間の日中はさすがに暑かったですが、緑多き山々や清らかな川の流れ、水槽の中で気持ち良さげに泳ぐチョウザメやアマゴの姿、茶臼山高原の清涼な空気などに触れ、長閑な山里時間に癒された1日でした。

あいちの山里の中でも、最も自然豊かで素朴な風景が残る豊根村。山里ならではの課題も多いですが、その一方で、訪れる人々の心を豊かにしてくれる魅力のポテンシャルも高い地域であると、今回の訪問を通して感じました。その魅力を掘り下げていくことが必要なのかもしれません。本年度のアントレワーク実践者である村松さんをはじめ、豊根村を拠点に地道に頑張るOBたちがその一助となってくれたら本望です。

次回は岡崎市額田地区を視察します。

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