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第6回事業構想大学院大学イノベーション講座を開催しました

三河の山里サポートデスク事業では、事業構想を研究・実践する社会人向け大学院「事業構想大学院大学」のご協力のもと、本年度の実践者の事業プランをブラッシュアップさせるため、ビジネス講座「あいちの山里アントレワークプロジェクト 地域との共創を目指して」を実施してきました。

本講座は、事業構想大学院院大学の教授であり、法政大学や中央大学でも兼任講師を務める㈱みらい共創技術研究所代表取締役・樋口邦史さんを講師としてお招きし、愛知県新城市湯谷温泉「Hoo!Hoo!」シェアオフィスにおいて、6月から月に1度、開催してきました。

このたび、10月23日(月)に、第6回となる最後の講座を行いました。

実践者たちはこれまでの講座で、アート思考による発想力、フィールドリサーチやマーケティングの重要性、他人に物事を伝える際のストーリーテリングの効果、ビジネスモデルの作り方など、セミナー及びワークを通して学びを重ねてきました。課題やワーク後の発表では、樋口先生からお褒めの言葉をいただくことも少なくなかったのですが、いざ、自分の事業内容をプレゼンテーションすると、商品やサービスは何を、どこから仕入れ、誰に、どうやって提供するのか、といったことが明確化できていませんでした。このため、樋口先生より、「事業の仕組みや戦略、収益の流れなどのビジネスモデルが明確でありません。」と指摘を受け、最終回では再度、ビジネスモデルについてみっちりと勉強することになりました。

講座の前半では、まず、「商品を作って売る」というビジネスモデルの基本となるシンプルな販売モデルの流れを図式に表し、説明していただきました。

次に、そこに仕入れ先が加わった小売りモデルや、サブスクリプション形式、レンタル形式が加わったモデルなど、様々なビジネスパターンについて、図式を元に説明していただきました。実際のビジネスの事例や実践者のビジネスパターンと照らし合わせながら、わかりやすく解説していただきました。

後半では、実践者各々が既に作成を進めていたビジネスモデルの図式をさらにブラッシュアップさせるべく、樋口先生から個別指導を受けながら、個人ワークに取組みました。

最後は、樋口先生が立ち上げた「みらい開発カレッジ」という廃校を利用した研究開発拠点のビジネスモデルについて教えていただきました。

樋口先生からは、「成功や失敗もありましたが、ビジネスモデルを描いておけば、足りないものや、人との関わりが見え、常に状況を整理することができます。このため、いかに精緻にビジネスモデルを作っておくかが重要になります。また、他の人がやらないような手法でやることが、競争優位性であるといえます。その商品やサービスには経済的に価値があるのか、希少性は高いか、他者に真似されない模倣困難性はあるか、どのような販売体制を持っているか、皆さんの経営資源をうまく使うことで、他社との競争に打ち勝つことができます。今後も、皆さんとは関わり続けていきたいと思います。」との嬉しいお言葉も頂戴しました。樋口先生の熱心な教えや想いは、実践者たちのパワーにもなったように思います。

実践者たちは、講座での学びを得て、11月8日(水)の関係市町村に向けた中間事業報告会に臨みます。ブラッシュアップされたプレゼンテーションが見られることを期待しています。

樋口先生、事業構想大学院大学の皆さま、ありがとうございました。

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