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豊田市で活動する実践者と実践者OBを訪問しました

あいちの山里アントレワーク実践者が、同期の実践者や実践者OB、地域で活動する先輩事業者を訪問して交流や認識を深める現地訪問を、9月27日(水)に実施しました。

第4回目となる今回の訪問地は、豊田市山間地域です。本年度の実践者である池野恵理さんの拠点「助産院 光と風(豊田市藤岡地区)」の視察の他、稲武、足助、旭地区を訪問し、実践者OBとの交流を深めました。

 

①2018年度実践者 古橋崇史さん、2020年度実践者 西尾昌直さん拠点「アウトドアガーデンいなぶ」

 

稲武地区のBBQ&キャンプ場施設「アウトドアガーデンいなぶ」から視察がスタートしました。IT技術者の古橋さんと花き農家の西尾さんに施設内を案内していただき、これまでの取組と今後の展望についてお話を伺いました。

西尾さんは、使われなくなった温室を農地転用し、全天候型のBBQ場として再利用した施設「アウトドアガーデンいなぶ」を運営しています。

古橋さんは、IT技術者としてのキャリアを活かし、ITで田舎を活性化させる取組を実施しており、この「アウトドアガーデンいなぶ」の運営管理にも携わっています。

温室内には屋根付きキャンプサイトの他、受付、子供の遊び場、古橋さんが営む「よろづシステムズ」の事務所も併設されていました。

敷地内には、さまざまなキャンプスタイルに合わせて選べるサイトが完備されています。

上記写真は、キャンプ場の一番高台に整備された、ふもとサイトからの眺めです。自然に囲まれた、静かな環境が広がっていました。

 

「アウトドアガーデンいなぶ」

住  所:愛知県豊田市稲武町日影ゾレ3-1

定 休 日:木曜日

電話番号:090-5877-9340(バーベキュー)

090-6224-5541(キャンプ)

 

②2019年度実践者 松島周平さん拠点「hibi」

2番目の訪問地は宿泊施設「hibi」です。オーナーで木工作家の松島周平さんに、施設内の説明をしていただくとともに、施設内にある木工房を案内していただきました。

松島さんは、過疎化する地元の現状を目の当たりにしながら暮らしていく中で、我が子をはじめ稲武で育つ子供たちに「稲武で仕事をする」という選択肢を作ってあげたいと考え、地元の仲間たちと一緒に、地域活性化のための<イナブランド構想>を立案しました。

その一環として、オシャレでかっこよく、楽しく暮らしていける山里の風景を目指すべく、空き家をリノベーションした民泊施設「hi-bi」を2021年にオープンさせました。

上記写真は、「hibi」のゲストルームですが、家具はすべて松島さんの製作によるものだそうです。

 

「hibi」

住  所:愛知県豊田市稲武町タヒラ1−2

電話番号:0565-83-1008

 

③2021年度実践者 安藤真也さん「安藤トマト農園」

3番目は今年7月にオープンしたばかりの「安藤トマト農園」を見学しました。

オーガニックウズラなどを餌用に販売する「ふくろうの餌専門店ホーホー」を経営し、猛禽類などのパフォーマンスや展示販売を目指している安藤さんですが、農業もなりわいとしているため、農園ではトマトやとうもろこし等の収穫体験も楽しめます。なお、トマトは道の駅どんぐりの里いなぶにも出荷しており、当該道の駅でも購入が可能です。

ゆくゆくは観光農園として、猛禽類や小動物を展示し、触れ合えるコーナーも企画中だということです。

 

「安藤トマト農園」

住  所:愛知県豊田市桑原町上清泰地

電話番号:080-8712-4226

 

④2016年度実践者 今枝美恵子さん拠点「就労継続支援B型事業所よりみち」

次は、足助地区にある「就労継続支援B型事業所よりみち」を訪問し、利用者の方が実際に働いている風景を見学しつつ、取組についてのお話を伺いました。

この事業所では、農作業や豊田産のヒノキを使った商品製作等を通し、精神に障がいを持つ方の就労を支援しているとのことです。

今枝さんは、住み慣れた地域で一人ひとりが得意なことを活かして活躍できる場をつくりたいと、この事業を起ち上げました。豊かな自然に囲まれた足助地区では、都会ではできない活動ができると感じているそうです。

 

「就労継続支援B型事業所よりみち」

住  所:豊田市北小田町風穴19番地6

開所日時:月曜日~金曜日

9時30分~15時30分

電話番号:0565-77-8482

 

⑤2017年度実践者 清水潤子さん拠点「山里カフェMui」

昼食は「山里カフェMui」で、猟師でオーナーシェフの清水潤子さんと語らいながら、ジビエ料理を楽しみました。

「山里カフェMui」は、猟師である清水さんが自らジビエを調理して提供している店舗です。清水さんは、「捕獲した鳥獣の命は無駄なくしっかりいただく」をハンターとしてのポリシーに掲げ、ジビエ食の普及推進に務める他、教育事業等にも取り組まれています。

カフェの隣で「北小田の家」を運営する荒川偉洋子さん(2021年度実践者)も途中参加され、短い時間でしたが、交流を深めました。

 

「山里カフェMui」

住  所:愛知県豊田市北小田町伯母平26

定 休 日:不定休

営業時間:11:00~16:00(ランチ~14:00)

※ランチは予約制

※冬季(12/25~3/15)はスタッドレスタイヤの方のみ予約可能

電話番号:090-5037-5199

 

⑥「つくラッセル」

ランチ後は旭地区に移動し、旧小学校を活用した、地域の新しい拠り所「つくラッセル」を訪問しました。

「つくラッセル」では、豊田市の都市と山村をつなぐプラットフォーム「おいでん・さんそんセンター」の代表理事であり、「つくラッセル」を運営する戸田友介さんに、センターの取組や戸田さんご自身の活動等についてお話していただきました。戸田さんは、アントレプレナーとして地域課題に向き合ってきた大先輩です。

お話の後は、施設内の見学もさせていただきました。

 

⑦「藤岡支所」

藤岡地区へ移動し、藤岡支所の駐車場にて青木宏和さん(2021年度実践者)と少しだけ対面しました。

青木さんは、自身の事業である、ノルディックウォーキングなど野外フィットネスを提案する「SOTODE」を継続しつつ、藤岡観光協会にも所属し、観光プログラムの開発や情報発信などを行っているとのことです。

 

⑧2023年度実践者 池野恵理さん拠点「助産院 風と光」

最後は、本年度の実践者である池野さんの拠点「助産院 風と光」を視察しました。

池野さんの実践者としての事業内容は、自らが運営する助産院において、新たに自宅分娩を取扱うというものです。

山間地域の産前産後の妊婦、そしてその家族たちが、安心安全に暮らせる仕組みや社会を作りたいとの熱い想いを語っていただきました。

池野さんの事業についての思いを聞いた他の実践者からは、池野さんのやりたいこと、やろうとしていることが本当によくわかったと感想をいただきました。

 

「助産院 風と光」

住  所:愛知県豊田市藤岡飯野町平畑9-2

定 休 日:土日祝

開院時間:9:00~16:00

電話番号:090-5626-9266

 

広大な豊田市の山間地域。豊田市に拠点を持つ実践者OBも多く、今回は訪問していない場所もありますが、無事に今回の現地視察ツアーを終えることができました。急な訪問オファーに快諾していただいた関係者の皆様におかれては、御協力ありがとうございました。

この視察において、あいちの山里を拠点に活動し、着々と目標に向かって歩んでいる実践者や実践者OBの姿を見ることができました。新たな事業展開の話や、「実は実践者OBの○○さんと繋がって一緒に仕事をするんだよ」、という話も聞くことができ、本当に喜ばしいです。

次回は、豊田市下山地区、新城市、設楽町を訪問します。

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