長嶺哲春さん(設楽町)

なりわい猟師としての道を切り拓く、養成学校をつくりたい

沖縄県出身。平成31年まで公務員として役所に勤務していたが、妻の会社の立ち上げと同時に職を辞し、猟師を志す。令和元年に、わな猟と第一種銃猟の狩猟免許を取得。令和2年には猟銃所持の許可を得、猟師としての活動を開始した。

ただし、長嶺さんが目標としているのは、猟師1本で生計を立てられる“なりわい猟師”になること。その道筋を見つけようと、これまでに試行錯誤したが、全国でも猟師として食べていける人は一握りで、生計を立てるための生の情報や機会がほとんどないという厳しい現実に直面。しかし、長嶺さんはそんな状況を打破し、なりわい猟師への道を切り拓くことで、その先の風景を見たいと感じている。

自身と同じように、猟師として生計を立てたいと志す人の願いが、できるだけスムーズに叶えられるような環境と機会を作り出していきたい。また、猟師で稼げるという事例があれば、高齢化が進む猟師の世界に若者が興味を持ち、山間地域への移住促進につながるのではないか? そんな想いからの構想がなりわい猟師を生むための猟師養成学校の設立である。

経験豊富な地元猟師を指導陣に迎え、生きたカリキュラムで狩猟を本格的に学び、生計を立てられる教育体制を整えていく予定だが、まずは興味のある人を誘引するためのコミュニティづくりや狩猟体験イベントを開催することから始め、長嶺さんに好感や信頼感を持ってもらうことで、養成学校入学への呼び水にしたい考え。2022年4月、設楽町での開校に向け、まずは自分自身が「猟師として稼いでいる見本」になるべく、捕獲から解体、精肉にして販売し、お金に変えるというビジネスのノウハウと実績、情報の構築と整理に奮闘している真っ最中である。

 

 

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