家具工房first-hand/ヒトトキ-人と木- 代表
空き家リノベーション(hi-bi)から始まる、新たな里山の風景づくり
愛知県名古屋市生まれ、一級家具製作技能士。2006年、名古屋で家具工房『first-hand』設立。2010年に豊田市稲武地区に移住し、2012年から豊田市材を使ったものづくりを始める。オーダー家具やオリジナル木製品の製造販売の傍ら、2015年には、地域材を使用しリノベーションしたショップ『ヒトトキ‐人と木‐』を夫婦でオープン。自身が作る木工製品をはじめ松島夫妻がセレクトした生活雑貨などの展示販売をおこなうと共に、地域食材を使ったカフェメニューの提供もおこない、現在、近郊はもとより遠方からも、ナチュラル志向の感度が高い客が訪れる人気店となっている。名古屋から稲武に移り住んで約10年。過疎化する地元の現状を目の当たりにしつつ暮らしていく中で、我が子をはじめ稲武で育つ子供たちに稲武で仕事をする(=稲武に残る)という選択肢を作ってあげたいと考え、地元の仲間たちと一緒に地域活性化のための<イナブランド構想>を立案。その一環として、オシャレでかっこよく、そして楽しく暮らしていける山里の風景を目指すべく、空き家をリノベーションした民泊施設『hi-bi』の整備や、地域の木工産業を担う職人育成と地域材を使ったウッドターニング(木工旋盤)製品に取り組む工房『PHEASANT』の設立、木工ワークショップ事業などの計画が現在進行中である。
2015年には松島さんが活動する「人と木をつなげるプロジェクト」で、また2016年には「カホンプロジェクト」「人と木をつなげるバイクラック」、2018年には「ヒトトキ‐人と木‐」で、木の良さや価値を再発見させる優れた製品や取り組み対して贈られる「ウッドデザイン賞」を受賞。その他、掲載誌やテレビにも数多く出演している。