安藤真也さん(豊田市稲武地区)

ふくろうの餌専門店ホーホー

パフォーマンスのできるペットショップ事業で、稲武観光の後押しを。

生まれも育ちも豊田市稲武地区。大学進学と就職で一時は故郷を離れたものの2012年にUターンし、農業に従事。安藤さんは、平成29年度の起業実践者OB・石橋徹さんが仲間と立ち上げた「ファームいなぶ営農組合」のメンバーであり、その石橋さんをして、「彼なくしてトウモロコシ栽培は実現しなかった」と言わしめるほど、地元で信頼と期待を集める若手農業人だ。

そんな安藤さんが満を持して新たに始めようとしている事業が、パフォーマンスのできるペットショップの経営である。昔からの動物好き。これまでにいろいろな種類の動物を飼育してきたと言うが、中でも特に好きなのが猛禽類で、現在、フクロウやタカを飼育中。その趣味が高じ、農業をしながら、タカのフライトショーなどを手伝い、パフォーマンスの担い手としての経験を積んできた。

そんなある日、安藤さんが農産物を対面販売している「道の駅どんぐりの里いなぶ」で、来店する子どもたちを喜ばせようと、ペットのフクロウを連れて一緒に写真撮影できるサービスをおこなったところ、予想以上の人気を集め、そこに事業化の可能性を見い出す。猛禽類のパフォーマンスショーを、稲武地区を通過地点でなく、目的地として足を留めてもらうための観光の目玉にできないかと思案中である。

まずその構想への第一歩として、自身のペットのために餌を生産者から直接買い付けているという実績のもと、「ふくろうの餌専門店ホーホー」を2021年春に開業。今後、家庭動物管理士の資格試験を経て、生体の販売と展示ができるよう動物取扱業取得を目指す。あわせて、パフォーマンス用に、目下、タカを調教中でもある。パフォーマンスから猛禽類の魅力を伝え、新規飼育者を獲得すると共に餌購入の顧客に繋げたい考え。さらには猛禽類の繁殖や、餌の加工や生産などにも取り組んでいく方向だ。

 

『ふくろうの餌専門店ホーホー』

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