蔵リトリートDAIKOKUTEN
東栄町の暮らしや文化を未来へつなぐ、
古民家再生プロジェクト
イギリス留学をはじめ、海外での就業経験など、広く世界で活動してきたブーススペイン真理さん。2013年にイギリス出身の夫・シェムさんと結婚し渡英。ロンドンでの暮らしを経て、夫の生まれ故郷であるラムズゲートへ。そこでコロナ禍によるロックダウンを経験したブーススペイン夫妻はスーパーから商品が消えるなど、現代の都市生活を支えるサプライチェーンの危うさを実感したと言います。そのことを機に、長年夢見てきた自給自足できる田舎暮らしを実現させるべく2022年に帰国。理想の生活ができる場所を探し求めてたどりついたのが東栄町でした。「ここでなら自給自足の生活も夢じゃないかも」と2022年12月に夫と2人の子どもと共に移住。2023年10月には、中設楽の柿野集落で空き家になっていた築130年以上の蔵付き古民家を購入し移り住みます。暮らして見えてきた、過疎化や空き家、伝統文化の承継者不足などの地域課題。「東栄町の美しい山村風景や伝統文化を未来へつなぐ場所を作りたい」とブーススペイン夫妻は、蔵をゲストハウスに改装。民泊許可を取り、2024年10月に『蔵リトリートDAIKOUTEN』をオープンさせました。日本語と英語が話せるバイリンガルの真理さんとイギリス出身のシェムさんがオーナーであることを強みに「英語に対応できる宿泊施設として、緑豊かな癒しの空間で、海外からのお客様には日本文化に浸る体験を。また国内のお客様には、英語力の向上やイギリス文化に触れる機会を提供したい」と真理さん。また料理が得意な真理さんだけに、民泊としてのキッチンの営業許可も取得し「質の高い食事提供もしたい」と意欲的です。将来的には、再生可能エネルギーやパーマカルチャー、グリーンツーリズムも取り入れた施設にしていきたいとのこと。持続可能な地域づくりに寄与し、東栄町の活性化を願っています。
知多市出身
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