株式会社ゆたかわ
農業生産・流通・体験でつなぐ豊川流域の豊かな輪
愛知県田原市の専業農家の長男として生まれる。大学卒業後は農業や自然体験、子供キャンプなどをするNPOの立ち上げから企画運営に従事。結婚を機に親とは別経営「石川農園」を立ち上げ、有機栽培での米作を中心に就農を開始し、名古屋や豊橋の朝市や宅配で消費者への直接販売を展開するも、父親の他界に伴い温室と畑を引き継ぎ、野菜に関しては卸売が中心に。そんななか、やはり野菜も消費者へ直売したいと田原市での農地不足や夏季栽培の課題を解消するべく奥三河に着目。豊川流域圏を農業生産・流通・体験でつなぎ、豊かにしたいという「流域農業」構想を掲げ、2019年より、東栄町の遊休農地を利用して有機野菜の栽培をスタートさせた。現在、「農業法人 株式会社ゆたかわ」の名のもと、渥美農場と東栄農場の2拠点で、標高や気候の違いを活かした農作物の生産をおこない、流域間が連携し流通する流域農業の仕組み作りを目指している。将来的には衣食住に関わるすべてを流域で自給できるようになることが目標。