奥三河自然子育て 森のこびとたち
自然環境と子どもの力を信じて見守る保育・子育て
自身が生まれ育った東栄町の町立保育園で保育士としてのキャリアをスタート。副園長や園長を務めるなど、24年間に及ぶ勤務を経て、静岡県浜松市や設楽町の民間保育園での勤務、岐阜県多治見市では森のようちえんでの研修も経験。培ってきた26年の保育士キャリアと、その中で芽生えた育児や保育、幼少教育への想いや気づき、そして自分の幼少期の体験を原点とし、その伊藤さんの考えに共感してくれている保育士仲間と共に「奥三河自然子育て 森のこびとたち」を創設。2024年4月には東栄町において奥三河初となる“森のようちえん”(認可外保育施設)を開園する。
“森のようちえん”とは、北欧発祥の自然体験活動を基軸とした子育て・保育・幼児教育の総称。伊藤さんが開園する森のようちえんは、3~5歳児を週5日、9時から14時半まで預かる平日日常型スタイル。子育てと仕事の両立が良しとされ、乳児期からできるだけ長い時間預かってくれる施設が求められる昨今。だが、伊藤さんはこれまでの保育経験から、子どもの幸せの未来には、IQだけでは計り知れない自分を信じる力や他人や社会を信じ関わる力である非認知能力の形成が重要であり、そのためには乳幼少期に母親と過ごす時間や子どもが求める母からの愛はなにものにも代えがたく、そして母親そのものの心の平穏が大切だと考えている。
「奥三河自然子育て 森のこびとたち」では、東栄町の豊かな自然の力を存分に借りながら、遊びの中で子どもたち個々の非認知能力を育むことはもちろん、子育てに奮闘する親たちの悩みや体験を共有することで、親としての成長も促したいと思っている。また、「森のようちえん」の運営に加え、誰でも自由に参加できる「森のおさんぽ会」や0~2歳児の親子を対象にした「親子組」などの活動にも取組み、「森のようちえん」への認識や理解につなげていく意向だ。
『奥三河自然子育て 森のこびとたち』