2025年度実践者支援内容・活動紹介 セミナー

2025年6月27日(金)、『あいちの山里アントレワークプロジェクト 地域との共創を目指して』レポート①

あいちの山里アントレワーク実践者事業の存在意義ともいうべき重要テーマは“ビジネスによる地域課題解決” 。言い換えれば、地域に新たな価値を創出するべくビジネスの実現です。6月1日から実践者各々は自身が立てた事業プランを軸に地域課題解決に挑戦しているわけですが、現時点では地域課題解決より、自分の事業プランの課題をまずは先に解決しなければ…といったところ。

そこで、今一度、実践者の皆さんに自身が掲げる事業のテーマやプランを見つめ直してもらい、ブラッシュアップすることを目的に、『あいちの山里アントレワークプロジェクト 地域との共創を目指して』と題したセミナーを6月27日(金)に実施しました。

講師は、自らも新規事業を立ち上げてきた経験を持ち、地域創生にも詳しく、大学等での講義や著書も多い、株式会社みらい共創技術研究所代表取締役・樋口邦史さん。

全5回の講義を通して、実践者たちのソーシャルビジネスを軸とした事業理念の形成や具体的な事業計画の作成をご支援いただきます。

第1回目の講義では、自身の事業と地域の関わり合い方を再確認する作業と共に、自身の事業が地域にイノベーションとも言うべき新たな価値を生み出すために必要なアート思考について学び、アイデアを抽出するトレーニングに励みました。

アート思考とは自分を起点に、自由に到達点を目指す思考方法のことで、そこには、達成したい強い意志のある目標設定と、オリジナリティあるアイデアやコンセプトが必要とされます。

「アーティストやミュージシャンが、自己を探求する中で芽生えた社会への見方や意見を自身の作品で表現し、社会に新たな価値を提示するように、ビジネスの現場でも既成概念に捉われない発想力が求められる」と樋口先生。例えば、大リーガー・大谷翔平選手の二刀流という発想はアート思考そのもので、大谷選手はそれまでの野球界の常識を打ち破り、野球というビジネス市場に新たな可能性をもたらしました。

樋口先生いわく「あいちの山里でビジネスをする実践者たちも、自分の事業が、地域課題を解決できたり、地域の魅力を向上させるべき姿に向かっていかないと、恐らく地域に根付き継続できるビジネスにはならない」とのことで、セミナー後半では、8人の実践者を3グループに分け、地域活性化の切り口を見つけるためのグループワークを行いました。

それぞれの活動地域の課題と魅力を4つの領域(「社会/環境」「教育/文化」「福祉/健康」「経済/産業」)で洗い出し、その上で、25年後の地域のあるべき姿と自分自身のあるべき姿を設定。そのあるべき姿を達成するためには何が必要か?自分がそのために成すべきことは何か?などのアイデア創出に取組みました。

グループワーク後には、実践者一人ひとりが25年後の活動地域の姿と自分の姿、そして、それを達成するためのアイデアやプロセスを発表。樋口先生からは「みなさん、よく考えている」とお褒めの言葉をいただけたほど、実践者各々、短い時間の中で、脳みそに汗をかいてアイデアを生み出すトレーニングができたのではないかと思います。

さらに樋口先生には、野球界のイノベーター・大谷選手が高校生の時、自分の将来の姿を思い描き、その目標達成のために用いたことで知られる発想手法のひとつ『マンダラート』についてもご指南いただきました。

マンダラートは9マス×9=合計81マスのフレームに目標やアイデアを書き込むことで、新たな発想を生み出したり、思考を整理することができるというもの。アントレワーク実践者の場合は、フレーム中の最も中心となる一マスに実践者自身もしくは活動地域のあるべき姿を書き込み、それを実現するために必要な要素や取組みなどを8つ記述し、さらにその8つの項目に対して必要な要素や取組みをそれぞれまた8つずつ記述します。合計81マスの項目の中から、事業の核となりそうなアイデアベスト3を抽出することで、自分の事業や地域の価値をあぶりだしていくことが目的。

次回の講義では、そのマンダラートと、『ビジネスモデルキャンバス』というフレームワークを活用し、自身の事業を9つの観点から整理してビジネスモデルを構築していくのですが、その中でも軸になるのが、顧客や地域に何を提供できるのか?という“価値提案”の観点になるため、マンダラートの81マスとビジネスモデルキャンバスの9つのフレームを埋めることが次回講義までの宿題として課されました。

アントレワーク実践者たちには、「自分の思いも必要。しかし、地域でやっていくには、地域の価値を提供し、地域の人に認めてもらうことが必要。そのためには事業をどうやってお客さんや地域の人たちにわかってもらうのかが大切」という樋口先生の言葉を胸に、“顧客に何を提供できるか?そのために成すべきことは何か?”をじっくりと考察し、事業プランのブラッシュアップや構築に繋げていってほしいと思います。

本講座終了後の実践者たちの事業プランに、どのような成長と変化が見られるか、皆さんもどうぞご期待ください!!

 

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