藍染で山の文化、魅力、役割が伝わるモノづくり
藍染職人。2018年より、生まれ育った岡崎市額田地区で「藍染すずき」を立ち上げ藍染を開始。
鈴木さんが手掛ける藍染は、天然の原料だけで染められ、決して色移りしない「本建て正藍染」と言われるもの。日本伝統の本建て正藍染の特徴や魅力を伝え、普及させる取り組みをおこなっている。
また、藍染には豊かな山から生まれる綺麗な水と広葉樹の灰が欠かせないことから、自身が染める藍染の生地を使ったシャツ、ストール、ハンカチなどの製品の販売を通して、荒廃が進む山の現状、豊かな山の文化や役割等を広く発信したいと考えている。
今後、ネットショップや都市部でのマルシェ出店、ショップへの卸販売、展示会など、藍染製品の販路を増やし、都市部の人に藍染製品を手に取り使ってもらうことで、三河の山間地域へも意識を向けてもらうことが目標。
さらには、これまで学んできた無農薬食材などの環境に優しい衣食住への知識も活かし、都市部と山間地域の経済の循環、そして地域活性化につなげたいと願っている。
藍染をなりわいとし、追究していくうち、「藍染は人体はもとより環境や伝統も“護るもの”である」との考えに至り、近々、屋号を「自然を護る服 yama-ai」に変更する予定である。