10月31日(火)、オンラインにて、あいちの山里アントレワーク実践者に向けた行政手続きに関するセミナーを実施しました。アスアグループ・行政書士法人アスアの代表社員・本多証一さんと、同じくアスアの行政書士・渡邊隆太さんを講師にお招きし、「行政手続きのポイント」と題して講義していただきました。
様々な場面で必要となる行政への届出ですが、起業や新事業を始めるにあたっても、営業許可を得る場合や施設等を新設する場合などに欠かせません。書類を書いたり、資料を作成したり、手間がかかると思うこともたくさんあるかと思います。
このことについて、渡邊さんより、「我々事業者は様々な法令によって、その活動範囲や内容が制限されています。例えば、500万円以上の建設工事を請け負いたいと思っても、建設業の許可を取得していなければ請け負うことはできません。しかし、このような制約があるのは、消費者が安全で安定的なサービスを受けるため、かつ、社会秩序の安定と調和を図るためです。つまり、事業者にとっての行政手続きは、我々の事業活動が安全で、社会調和の取れたものであることを社会に向けて証明することなのです。」とお話をいただきました。
また行政手続きの基本となる法律「行政手続法」においては審査基準を定めることが規定されているため、審査基準をクリアすることで、専門性、安全性、信頼性を社会に向けてアピールすることができるのだそうです。そして、万一の場合、事故時の保身や身の潔白の証明にもなるとのことです。
反対に、法令に違反すれば、注意勧告や指導はもちろん、罰金や許可取り消しなど行政処分の対象になるということです。
このように、行政手続きがいかに大切であるか、事例を交えながらわかりやすく解説していただきました。
さらに、講義の最後には、行政書士ならではの視点と経験による「行政手続きの実務のコツ」も伝授いただき、今後に役立つ情報をインプットできたものと思います。
本多さん、渡邊さん、ありがとうございました。