夜空と星のキャンプ場
キャンプ場と音楽で、豊根村を盛り上げたい
愛知県名古屋市で生まれ育ち、コンビニエンスストアやライブハウスの経営を経て、2022年11月に父親の故郷である豊根村に移住。シンガーソングライター「青春ひとりぼっち。」としての顔を持ち、村内外で音楽活動や音楽イベントを開催する傍ら、2023年3月には「夜空と星のキャンプ場」をオープン。かつて祖父母が暮らし、その後空き家となっていた古民家を住居兼音楽スタジオのある管理棟に修繕。先祖代々の土地や借り受けた地域の空き地を活用して8サイトを整備した。その名の通り、感動の星空を見ることができる自然豊かな環境と、ムダを省いた必要最小限のサービスによって実現する低価格が売りとなっている。
しかしコロナ特需でのキャンプブームもひと段落した今、「これからはキャンプ場過多になり、オンリーワンな特徴や魅力あるキャンプ場しか生き残れない」と村松さん。「夜空と星のキャンプ場」では、親と子の絆をつなぐ体験型キャンプ場をコンセプトに、これまでにも季節に応じた体験メニューの提供や親子が一緒に楽しめるイベントなどを開催してきたが、収益性や効率性の観点で課題が多かった。しかし、客からの満足度で言えば手応えも感じたため、今後は他施設との差別化を図るべく、キャンパーが「夜空と星のキャンプ場」を選ぶ動機づけとなるような、ここでしか体験できないプランやサービスを探求していくつもりだ。また、キャンプ人気が下降する中にあっても、一人で静かにアウトドアを満喫したいというキャンパーの需要は高いことから、2024年2月には新城市鳳来地区に2拠点目となるソロ専用キャンプ場「ソロキャンフィールド鳳来」をオープン。より一層の集客と事業拡大を目指していく。
さらに村松さんの目線の先にあるのはキャンプ事業を柱とした「TOYONE WAKU WAKU PROJECT」だ。自然豊かな豊根村を体感・体験してもらうキャンプやアウトドアイベントに加え、既に豊根村応援ソングCDやミュージックビデオの制作、ライブイベントなどを仕掛けてきたミュージシャンとしての自身の強みを活かしたエンターテイメントの提供を通して、人が集まる魅力ある場所を作り、地域に賑わいと活性化をもたらしたいと取組んでいる。
『夜空と星のキャンプ場』