坂井うららさん(豊田市下山地区)

vivaclu(ヴィバクル)

環境にも障がい者にも優しい

アップサイクルファッションブランド

高校を卒業後、アメリカに留学。大学でコミュニケーションデザインを学ぶ。大学卒業後にファッションブランドでのインターンシップ、帰国後は東京のグラフィックデザイン会社に勤務するなどファッションやデザインに携わってきた坂井さん。結婚を機に印刷物のデザインやオリジナルデザインの手作りバッグなどを手掛けるフリーランスデザイナーとして活動。現在の生活拠点である豊田市下山地区には2016年に家族と共に移住。2024年、障がい者向けアップサイクルファッションブランド「vivaclu」を立ち上げた。

「vivaclu」では、主にSNSや地元の公民館などで募って集めた古着を、ダウン症や障がい者向けにリメイクし販売しているが、この事業における坂井さんの原動力となっているのがダウン症の長男の存在だ。体幹に比べて手足が短いという特徴を持つ彼にとって、既成の服はサイズが合わず、袖口や裾を数回折って着用するため、着心地が悪く、着脱も困難。「衣類の脱ぎ着が援助なしではできない現状は、1人でできたという成功体験を積むことができず、成長の妨げになっているのではないか?」「息子だけでなく障がい者とその家族の多くが、同じ思いをしているのではないか?」長男を育てる中で生じた坂井さんの気づきや視線が、障がい者の方々が持つ衣服への困りごとを解消し、誰もがファッションを楽しむ社会にしたい、という「vivaclu」の想いにつながっている。

また、坂井さんは環境破壊につながる昨今の衣料廃棄物の多さにも心を痛める。まだ着られる古着を活用し、障がい者向けの衣類にアップサイクルすることは、環境への負荷を軽減し、利用者にとっては、自分のサイズに合わせて一から衣類を製作し購入するよりも、ずっと経済的にファッションを楽しむことができると坂井さんは提案する。さらに「vivaclu」の取組を広く知ってもらうことで、ダウン症や障がい者への理解を深め、誰もが生き生きと暮らせる、住みよい社会づくりへの貢献を目指す。

 

『vivaclu』

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