岡本康佑さん(豊田市稲武地区)

フォレストウルフ

鹿のジャーキー販売で鹿の残滓を減らしたい

2021年に豊田市稲武地区に家を購入し、愛知県刈谷市から移住してきた岡本康佑さん。移住以前は2012年に株式会社レベルアップを起ち上げ、猫の飼育・繁殖・生体販売をするブリーダー事業などに携わってきたが、知人の勧めで狩猟免許を取得。会社経営の傍ら、2016年より銃での鹿・イノシシの捕獲、2018年からは愛知県の指定管理事業者として稲武地区などでの有害鳥獣駆除をおこなっている。

岡本さんは狩猟を介し山間地と関わっていく中で、鹿による甚大な農業被害や森林被害の深刻さを実感したという。また獣害の減少を目指して取り組む一方で、命をいただく狩猟者として捕獲した鹿の約9割が廃棄処分されている現実に心を痛め、なんとか鹿の残滓(ジビエ肉となる以外の部分)を有効活用できないかと考えるように。「近年、獣害の深刻さや狩猟者の高齢化が問題視され、狩猟免許を取る人も増えてはいますが、免許があってもどこでも狩猟して良いわけではないし、どこにでも罠をかけて良いわけじゃありません。罠をかけることができたとしても毎日見回りに行かなければいけないとか制約もあり、実際の狩猟者は少ないのが現状です。農家の方が捕獲するケースも多いですが、処理はしたくない人も少なくない。それなら、地域の農家さんや森林を管理する人たちと連携し、罠をかけさせてもらい見回りもしてもらう代わりに私や私が連携する狩猟者が仕留め、処理することができれば、互いの負担や獣害被害は軽減し、新規狩猟者の増加と育成、捕獲個体や残滓の廃棄削減につながるのではないかと信じています」。

鹿の残滓については、主にペットフードとして有効活用したいと考えている。肉や内臓、骨はジャーキーに、ツノや皮はクラフト用に、頭蓋骨(スカル)はオブジェ用にと、自ら加工していく予定。ブリーダー事業での経験やペット業界とのつながりを強みに、鹿ジャーキーは大手ペットショップ販売で顧客を獲得し、ネット販売へとつなげてリピーター獲得を目指す。そして何より、狩猟で地域の人たちと連携が取れるよう、稲武地域での人脈づくりや人とのつながりをさらに深めていきたいと願っている。

 

 

 

 

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