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11月8日(水)中間事業報告会を開催しました

令和5年6月1日(木)から令和6年3月31日(日)までの、9ヶ月間に及ぶ三河の山里サポートデスク事業におけるアントレワーク実践者支援事業も、折り返し地点を過ぎました。

11月8日(水)には、新城市湯谷温泉「Hoo!Hoo!」地下1階のシェアオフィスにおいて、愛知県をはじめ、あいちの山里に関係する6市町村(岡崎市、豊田市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村)に向けた「中間事業報告会」を開催しました。

今年度実践者の事業プランについては、7月に実施した「市町村事業説明会」で発表しているため、今回は取組の進捗、成果や課題、変更点、ブラッシュアップした点、今後の活動予定やさらなる展望などを1人10分の時間で報告しました。

実践者はこれまでの5ヶ月間、メンターとの面談や事業構想大学大学院講座の受講などを重ね、アドバイスや学びを得つつ、トライ&エラーを繰り返しながら自身の事業に向き合ってきました。

今回の中間報告会では、地域やターゲット層へのアンケート調査によるマーケティングリサーチや、ビジネスモデルの構築、ストーリーテリングなど、学びや努力の足跡が見られ、オーディエンスの皆さまにも、実践者のこれまでの取組の成果や課題をリアルに感じていただけたのではないかと思います。各実践者の発表内容については、以下のとおりです。

・ 青木 彩乃さん/kiyomari(東栄町)

森林アロマを活用した事業を通し、森林の価値を高め、人の内面の美しさを引き出すことを目指す。今回のプレゼンでは、拠点とする場所や地域の人々への思い、グローバル展開を視野に入れた、新たな事業内容の説明や法人化への展望を披露した。

・ 池野 恵理さん/助産院 風と光(豊田市藤岡地区)

助産師として、自宅分娩の推奨と、子育てしやすい地域づくりを目指す。従来事業である産前産後ケアに加え、今年7月には自宅分娩の取扱いをスタートし、10月に1人目となる自宅分娩での赤ちゃんを無事取り上げた。また、企業に産前産後ケアなどの保健指導を提供し、男性を含めた育休への理解を深めることで、働きやすく子育てしやすい環境づくりを目指す。現状は、企業や働く人に向けて、ヒアリングやリサーチを交えつつアプローチしている。

・ 伊藤 奈穂子さん/奥三河自然子育て 森のこびとたち(東栄町)

自然環境と子供の力を信じて見守る保育・子育てをコンセプトに、来年春、東栄町に3〜5歳児を対象にした平日預り型の森のようちえんを開園予定。アンケート調査や説明会、体験会など、入園者獲得のために実施したこれまでの取組みの経緯を報告した。手応えを得た一方、課題も浮き彫りになったが、保育士のキャリアや、自身の幼少期や子育ての経験を糧に、森のようちえんの活動を通し、大人も子どもも安心して生きられる社会を目指す。

・ 坂井 うららさん/vivaclu(豊田市下山地区)

参加型アップサイクルファッションブランド「vivaclu(ヴィバクル)」を始動し、環境にも優しく、障がい者とその家族に寄り添った服づくりを目指す。アンケート調査を裏付けに、障がい者にとってのファッションは、いかに困り事が多いものであるかを提示した。ダウン症の子を持つ親としての視点や気づきと、大手企業が手を出しづらい領域であることを強みに、既成服のお直しや一般の方から集めた古着のアップサイクル事業を展開。誰もがファッションを楽しむことができる多様性が尊重される社会の構築を願っている。

・ 清水 朝子さん/宮崎いこまい福祉タクシー(岡崎市額田地区)

地域の高齢者や障がい者など、交通弱者と言われる方たちの心強い足となるべく、福祉タクシー事業を実施予定。これまでの取組や事業開始までのスケジュールを報告した。持ち味である笑顔や元気、傾聴する姿勢を活かしつつ、地域の足となって、高齢者と障がい者の生活支援をすることで、自身の愛する岡崎市額田地区宮崎学区を喜びあふれる明るい地域にしたいと考えている。

・ 村松 久暢さん/夜空と星のキャンプ場(豊根村)

今年3月に豊根村にオープンさせたキャンプ場について、これまでの取組、体験イベントやエンターテイメントイベントの成果、課題などを報告した。また、9月16日(土)には、自身がプロデュースした豊根村の応援ソング「ほしのおと〜LOVE豊根村〜」のCDの全国発売を果たした。今後の展開として、来年春に新城市にソロキャンプ場を新たにオープンさせる予定となっている。

・ 山本 利沙さん/超電磁ビリビリラヴ(新城市)

新城市作手地区をPRするため、お土産物事業を展開。地域活動事業やアンケート調査の結果を受け、新城市の老舗菓子店「とみかわや」の協力のもと、作手地区の名産であるほうれん草を使った「ほうれん草クッキー」を製造し、作手地区のみで販売する。また、同地区は車好きが集まる地域であることから、コレクションアイテムとして人気の、車に関するステッカーを6月から試験的に販売し、好評を得ている。

プレゼン後の質疑応答タイムでは、アドバイスや励ましのお言葉をいただき、実践者たちは嬉しさの反面、身を引き締め、事業への決意を新たにすることが出来たものと感じています。

いよいよ事業を本格的に始動させる方、法人化を目指す方、新たな拠点を作る方など、まだまだ実践者たちの活動からは目が離せません。彼らの今後の取組や、事業がどのように展開し深化していくのか、どうぞ、温かく見守っていただき、ご支援、ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。

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